2024/10/04 18:15

ロブスターの甲羅からセラミックのような3Dプリント用生体複合材料を開発



昨年、卵の殻を原料に3Dプリント材料を生成し話題となったメキシコのデザインスタジオ MANUFACTURA は、3Dプリント生体材料を専門とするニューヨークのグループ bioMATTERS と共同で、廃棄されるロブスターの甲羅から作るセラミックのような持続可能な3Dプリント材料を開発することに成功した。
この研究プロジェクトは、米国最大のロブスター生産地であるメイン州のヘイスタック・マウンテン・スクール・オブ・クラフトで実施された。

ロブスターの殻(外骨格)は、炭水化物分子で構成される多糖類であるキチンで出来ており、この天然素材は、カニやその他の節足動物の殻にも見られるもので、耐久性、抗菌性、生分解性を備えた強靭な物質である。この特性と、食品加工産業で大量に発生するロブスターの殻に着想を得た2つのデザインスタジオは、このシーフードの副産物を活用する方法があるはずだと考えた。その結果、アメリカンロブスターの殻(メイン州のグリーンヘッド・ロブスター社製)を細かく砕いたものと、地元のセラミック素材、結合剤を混合した複合スラリーが開発された。

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